私は、弁護士の職域としては、原則として、相続と税務がかかわる訴訟だけを取り扱う弁護士です。
申し訳ありませんが、離婚事件、破産事件、債務整理事件、債権回収事件、交通事故事件、労働事件、刑事事件は、原則、取り扱っていません(顧問先は支援しますが)。
相続に関する法律相談は、以下の料金で受けています。
相続法律相談 | 30分ごと5500円 |
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弁護士案件で、電話をかける前に読んでください(令和2年年初追記)。
私は、愛想よく、正直で、下品な言葉で話をするので、話しやすい弁護士だと思います。
しかし、少なくない方が、ビジネスの敷居を意識されないことに、私は驚きます。
たとえば、電話先で、「こないだセミナーで先生をお見かけしたのですが、実は困っていまして、ちょっと聞きたいんですけど、・・・」とあっけらかんと無料相談を始めたり、
事務所での有料相談や料金をお伝えすると、「そんなにするんですか。」と驚いたり、「聞きたいのはちょっとしたことなんだけど。」と無料を誘導する方がおられます。
正直にお話しますと、うんざりします(笑)。
最も優秀で謙虚な弁護士の先生(ダーウィン)は奥ゆかしいので言わないと思いますが、
私のような二番目に優秀で下品な番犬(ハクスリー)がダーウィンの代わりに真理を言いますね(笑)。
弁護士の相談料、通常30分で5500円は、安いと思いますよ。
というのも、弁護士が相談の回答に要する時間は、単純に相談時間だけではないからです。
私なら、40年(年齢)+昼起きてから事務所に行く準備時間+待機時間+相談時間+相談後のいわくいいがたい余韻時間になります。
仕入れがない仕事なので思慮の浅い方になめられるのかもしれませんが、時間の仕入れを想像してみてください。
多くの勉強時間(その間に稼げたはずの収入の逸失)と成功の保証されないつらい努力を自ら選び取った結果、わずか30分~60分で回答できるようになったのです。
30分5500円が高いと思われる方は、人生で知的努力をしたことのない方だと思います。
私は、知的努力の苦しさを想像できない、日本人に生まれたというだけで豊かに生きる権利があると心得違いをしてきた傲慢な方とは関わりたくありません。
また、本来、私は、あなたと他人ですわ(笑)。
弁護士は、これまで助けてくれた家族でもない赤の他人(むしろ白い目で見ていた人)のために、
気が遣える人であれば予見できたはずのなんらかの落ち度の救助を求められるのです。
内容は、重たい話でしょ。話を聞くだけでもストレスです。
そのうえ、司法書士や税理士などの定型的な作業しかしないほかの士業と違って、弁護士は、やくざも相手にするし、緊急の行動も求められるし、その場で非定型な文章を作成もするし、高度な判断をしなければなりません。
また、弁護士の仕事は、そのあたりの外科手術を行わない皮膚科(親が金をもっていたというだけの誰でも受かる試験合格者)のように、2,3分、目と舌を動かしただけで、他人の懐(税金)に手を伸ばして5000円の保険報酬をとりあげるような不道徳で楽な仕事ではありません。一人に30分も時間をかけてようやく5500円を利用者に直接請求する道徳的なサービスです。
他人様が行う、ストレスフルで高度で道徳的なサービスに対して気持ちよく対価を支払うのが道徳ではないでしょうか。
私は、見えないものの価値が見える方とだけ、お会いする時間をとります。
私は、金よりも時間が惜しいのです。あと何年生きられるかしれません。
むしろ、私の方が、皆様から、どうせ勉強しない時間なら、1万円払って30分を買い取りたいくらいです(笑)。
困りごとがあれば、まずは、親がたくさん金をかけて優秀に育てたはずの自分で考えてください。ただで済みますよ。
それが難しいなら、自分がたくさん金をかけて優秀に育てたはずの息子や娘に助けを求めてください。ただで済みますよ。
どうしても、赤の他人にただで相談したい人は、無償で、法務まで雄弁に語ってくれる、知り合いの業者(不動産屋とか)に電話してください。あとで高くついても、そのときはただで済みますよ。
それと、市役所の法律相談もただですよ。もちろん、市役所が税金から弁護士会に支払いをするので、人の懐に手をつっこんでいる事実は承知しておいてください。
そもそも、法務といえど、所詮は、文字が読めれば自分で答えを出せばいいものです。
義務教育は終わっています。
私は、高校に進学していません。中卒の私でも自分で学んできたことばかりです。皆様ができないはずがありません。
高校を卒業された方、とくに大学まで卒業された学士様など、高等教育を受けた方であれば、本来、ご自身で勉強し、考えればいいことばかりです。
ちなみに、私の母方の祖母は、明治生まれで尋常小学校しか出ていませんが、90歳でアルファベットを読もうと頑張っていましたよ。謙虚なばあちゃんでした。
そういえば、トヨタを作った豊田佐吉も尋常小学校卒でしたね。
みんな同じ人間ですよ。そして、多くの方が、みんな同じ人間であるかのような面をして生きているじゃないですか。
同じ人間であるかのような面だけするんじゃなくて、同じ人間なんだから、問題があれば、自分で本を読み、辞書を引き、書類を記載し、「これでいいんすかね」と市役所や裁判所や法務局や警察署に教えを請えばいいんですよ。
法務は、医療と異なり、専門家を利用することが強制されていません。
どうしても自分でできないなら、謙虚に、できるようになった人の知的努力に敬意を払い、頭を下げるべきでしょう。
人間なんて、死ぬまで頭を下げ続けるものでしょ(私はそう思って生きてきましたが)。ちがいますか。
私は、実際には、ハクスリーほど勇敢ではないので、お客さんに面と向かってこのような真理(嫌味)を言うことはできません(笑)。
弁護士の有料相談や料金を驚かれる方に対しても、普段は愛想よく笑ってご理解をお願いしています。
でも、愛想よく対応して気持ちよく電話を切らせた(帰らせた)後で、自分が見える価値を人が見えないことに精神的な負担を感じることが多いです。
できることなら、正直に、予め感想をお伝えして、一部の方の対応に、時間・心を浪費しないようにしたいと思います。
私は、事業で成功したいとあまり思いません。有名になんかなりたくありません。すべての人に好かれたいとも思いません。
自分の評価基準なんて、私が私を認めてやれるかどうかだけじゃないですか。
私は、ただ、ストア派のように、ひっそりと、心平穏に生きていたいのです。
人生において、本当に価値があるのは、ひとり物思いにふける時間だと思いませんか。
お互い、限られた時間を大切にしましょう(才能ある人間も才能のない人間も、そして、努力する人間も努力しない人間も、時間だけは平等です。そして、これはなんと理不尽なことでしょう。)
まあ、結論として、私は、弁護士案件について対応が困るので、謙虚な方にだけ電話してほしいです。
そして、首尾よく私に電話をかけないときでも気を抜いてはいけませんよ(笑)。
私以外の、最も優秀で謙虚な弁護士の先生に電話をかけるときは、「ちょっと聞いて、私、弱者なの。ただで、この電話ですぐに答えて。」などという失礼のないよう、気をつけてください。
後日、相談を予約してくださった弁護士の先生の事務所へ伺ったときも、きちんとお礼を言ってください。
「家族でもない私のために、たった30分5500円程度の価格で、わざわざお時間をとっていただきありがとうございます。」とお伝えください。
弁護士が助けたいと思うのは、弱者ではなく、謙虚な者です。