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随想・体は資本というより所得そのもの

更新日:2018年05月20日

随想・所得としての健康

 花村先生の事務所を退所して豊川に戻った後も、皮膚炎の症状(痛みかゆみ醜貌)は治まらず、左目はますます見えなくなっていきました。それでも、療養のおかげもあって、豊川に戻ってきてから1年ほど経った頃、皮膚の状態は大分良くなりました。ただ、左目は今ではほとんど見えません。
 私は、弁護士になって皮膚炎を患う以前、健康は当たり前のこと、「体は資本」という言葉も凡庸な言葉だと感じていました。しかし、この言葉は、正しい言葉です。そして、より正しくは、「体(健康)は資本(生産手段)であるだけでなく、それだけで毎日の所得」と言うべきことを知りました。健康を使って所得を稼ぐという前に、健康であること自体が所得だと今は感じています。
 もともと、所得(income)の原意は、幸せ(happiness)だと読んだことがあります。本当に、「健康に比べたら仕事(の所得)なんてとるに足りない話」。花村先生はどこまでも聡明な方です。

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