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建物評価減の使い方・アパート建築よりも自宅の新築

更新日:2019年03月21日

建物評価減の使い方

 農家の相続で気の毒なのは、相続後の建物の解体です。広大な古い母屋、朽ちた納屋の解体費用は500万円前後です。自宅建物は数百万円の資産ではなく、隠れ負債なのです。後継ぎは、自宅につき相続税と兄弟姉妹への代償金を支払った後、自ら解体費用を支弁するほかありません。

 先に解体してはどうですか。そうすれば自宅評価額と現金が減り、相続財産は1000万円は減ります。それで、自宅を新築すれば、3000万円の建築資金が1800万円の建物評価額となり、1200万円の評価減です。2200万円相続財産が減れば限界税率20%なら440万円節税できます。遺産分けでも後継ぎは代償金が安く済みます。

 生前に、後継ぎの嫁(できた嫁に限りますよ)を呼んで、こう言うんですよ。「好きな家を建てろ。金は俺が出す(※)。長年同居してよく気を遣ってくれた。総合職の中間退職金だ。」

 老親はより尽くしてもらえるし、後継ぎと嫁は将来も幸せでしょ。おい、建築会社、建物評価減とはこういう風に使うのだよ。

 ※相続税の資金繰りは注意してください

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